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特殊清掃 東京比較の情報

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ご住職のお母様と娘さんがいらしてみんなでお茶となった。 お母様がお元気そうなので「失礼ですが、お幾つですか」とうかがうと、「し−つ!84」と茶目っ気たっぶりに答えてくださった。
横から檀家さんらしいおばあちゃんが「私たちこれでもバレーボールの選手だったのよ」と補足が入る。 一袋ずつお菓子の入った袋が配られたので、「いいえ、私は……」と遠慮すると、「いいんですよ、いただき物ですから」と娘さんが笑う。
そうか、お檀家さんからいただいたものなのだ。 中には10種類以上のお菓子が入っていた。
しかし、我が何にしようかとさんさん迷って決めたお菓子が廊下に山積みにされカビを生やされるより、こうやってお裾分けしていただいたほうが、よほど気持ちがいいし、お菓子だって喜ぶに違いない。 お菓子をいただきながら笑い声が絶えることはなかった。
途中でご住職がご挨拶に見えたが、実に腰が低くこちらのほうが恐縮してしまうくらいだった。 せめて後片づけぐらいはと立ち上がると、おばあちゃんがお茶碗を取り「いいんですよ、永く生きている分、手の皮も厚いんですから……」と手際よく洗ってくださった。

至れり尽くせりのこの法話。 お礼を言い外に出ると、真っ赤な夕日が私の全身を包み込み、家路へと送ってくれた。
これをすべてご住職が召し上がったら糖尿病になるだろう。 考えてみれば、どのお寺さんでも、手ぶらでお参りに行く人を見たことがない。
3代を生きる私のうかがったお寺さんの中には、明治時代に敷地の一部を政府に没収されたと話されていたご住職がいらしたが、明治政府といえば、私の祖父も明治政府と闘ったうちのひとりだった。 祖父はH幸助といい、明治43年に起きた「大逆事件」の容疑者にされたKの弁護士だった。
Kは、自由民権運動に参加、N(政治家・評論家・東京外国語学校校長)に師事。 記者となり、社会主義的立場から非戦論を主張した人物だ。
大逆事件が起き、Kが明治天皇を暗殺しようとしていたとして捕らえられた。 27歳にして判事・検事・弁護士の資格を持ち正義感に燃えていた祖父は、大逆事件は明治政府の陰謀だと主張、他のすべての職を捨て、Kの弁護を引き受けた。
しかし、そんな祖父に対する世間の目は厳しかったそうだ。 法廷に足を運ぶ祖父は、何度も石を投げられたという。

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